呼吸と姿勢 ― Proximal Stability for Distal Mobility
🌬️ 呼吸と姿勢のつながり
体幹の安定は、呼吸と深く関わっています。
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横隔膜(天井)
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腹横筋(壁)
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多裂筋(背骨の支え)
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骨盤底筋群(底)
これらの筋肉が協調して働くことでお腹の中に腹圧(IAP)が生まれ、体幹が内側から安定します。
👉 この安定があることで、手足は本来の 可動性(Mobility) を発揮できます。
これが 「Proximal Stability for Distal Mobility(近位の安定なくして遠位の可動性なし)」 という考え方です。
🛡️ なぜ子どもに大切?
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体幹が不安定なままでは、足や腕の力を十分に発揮できません。
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姿勢が崩れると、走る・跳ぶ・投げるなどの動作にブレが出やすくなります。
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呼吸を通じて腹圧を高め、体幹を安定させることで、スムーズでケガをしにくい動きにつながります。
👀 「体が硬い」ように見える理由
「うちの子は体が硬いんです」と相談されることがあります。
でもその原因が ストレッチ不足とは限りません。
👉 体幹が安定しないと、関節周りの筋肉が余計に緊張してしまい、結果的に可動域が制限されて“硬い”ように見えることがあるのです。
つまり、安定性を整えることで柔らかさが引き出されるケースも多い のです。
⚽ スポーツでの具体例
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野球:投球・打撃で下半身の力を体幹を通じて腕に伝える
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サッカー:シュートやドリブルでブレが少なくなる
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陸上短距離:スタートで地面反力を効率よく推進力に変える
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バスケ・バレー:ジャンプや着地で腰や膝の負担を減らす
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柔道・ラグビー:接触プレーでも姿勢が崩れにくい
👪 保護者の方へ
体幹トレーニングというと腹筋運動をイメージしがちですが、実際に重要なのは 呼吸とIAPを通じた体幹の安定性 です。
👉 近位(体幹)が安定することで、
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手足の可動性が引き出される
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姿勢が整う
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パフォーマンスが向上する
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ケガのリスクも減る
こうした“土台づくり”が、子どもの成長期には欠かせません。
✅ まとめ
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Proximal Stability for Distal Mobility=「体幹の安定が手足の可動性を引き出す」
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体が硬く見えるのは、実は安定性不足が原因の場合もある
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呼吸とIAPを活用した安定づくりが、姿勢・柔軟性・パフォーマンスに直結する
👉 PHYSICAL MONSTER ACADEMY では、この理論をベースに「守れる体幹・動ける体幹」を育て、子どもたちの可能性を最大限に引き出します。
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