横隔膜と腹圧 ― 子どもの体幹を守る呼吸法
⚡ 横隔膜とは?
横隔膜(diaphragm) は、胸とお腹の間にあるドーム状の筋肉です。
-
息を吸うとき → 横隔膜が下がり、肺に空気が入る
-
息を吐くとき → 横隔膜が上がり、空気が押し出される
👉 呼吸だけでなく、姿勢や体幹の安定にも深く関わる重要な筋肉です。
⚡ 腹圧とは?
腹圧(Intra-Abdominal Pressure, IAP) とは、お腹の中に作られる圧力のこと。
-
横隔膜が下がる
-
お腹周りの筋肉(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋)が協調する
-
風船のようにお腹の中に圧がかかり、体幹が安定
👉 腹圧がしっかり働くと、腰や背骨を守りながら力を発揮できます。
🏃 スポーツと腹圧の関係
-
走る・跳ぶ:着地の衝撃から腰や背骨を守る
-
投げる・打つ:体幹が安定することで、下半身の力を上半身に伝えられる
-
方向転換:体幹がブレずに素早く切り返せる
👉 腹圧が弱いと「腰が反る」「体幹がグラつく」ため、ケガのリスクやパフォーマンス低下につながります。
⚽ 子どもに大切な呼吸法
大人のように重いウエイトを持たなくても、呼吸を通じて腹圧を高める練習は子どもにとって安全で効果的です。
簡単なトレーニング例
-
仰向けで寝て、お腹に手を当てる
-
鼻から大きく息を吸って、お腹が膨らむのを感じる
-
息を止めず、軽く「フーッ」と吐きながら腹圧を保つ
👉 「風船をお腹で膨らませるイメージ」で行うとわかりやすいです。
👪 保護者の方へ
「体幹を鍛える」というと腹筋運動を思い浮かべるかもしれません。
しかし実際には、横隔膜を正しく使い、腹圧を高める呼吸法こそが体幹を守る土台です。
👉 子どもの頃から自然に正しい呼吸ができると、
-
ケガをしにくい
-
姿勢が崩れにくい
-
スポーツの力を最大限に発揮できる
といった大きなメリットがあります。
✅ まとめ
-
横隔膜は呼吸だけでなく体幹の安定に関わる筋肉
-
腹圧=お腹の中の圧力 が高まると背骨を守り、力を伝えやすくなる
-
スポーツ動作(走・跳・投・打・切り返し)すべてに腹圧は重要
-
子どもは呼吸法を通じて、自然に腹圧を高める練習ができる
👉 PHYSICAL MONSTER ACADEMY では、呼吸と体幹の安定を重視し、子どもたちの安全で力強い動きを育てています。

