WHYから始めるトレーニング設計 💡
~“何をするか”よりも、“なぜやるか”を考える~
1. トレーニングの出発点は「なぜ」から
トレーニングを考えるとき、最初に浮かびやすいのは「何をするか(WHAT)」です。
「スクワットをやろう」「走り込みをしよう」「体幹を鍛えよう」など、メニューそのものに意識が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは 「なぜそれをやるのか?」(WHY) です。
目的が明確でなければ、どれだけ良いメニューを積み重ねても、その効果は最大化されません。
2. WHY → HOW → WHAT の順で考える
トレーニングを効果的に設計するためには、以下の順番が基本です。
1️⃣ WHY(目的):
何のために行うのか?
→ 例:「ジャンプ力を上げたい」「ケガを予防したい」「スプリントの加速を高めたい」
2️⃣ HOW(方法):
どんな原理で改善できるのか?
→ 例:「下肢の力発揮速度を高める」「体幹の安定性を上げる」「動作の連動性を整える」
3️⃣ WHAT(内容):
具体的に何をするのか?
→ 例:「スクワット」「プライオメトリクス」「メディシンボールスロー」
この順番を逆にしてしまうと、「なんとなくやっているトレーニング」になってしまいます。
3. 現場では“WHAT”から始まりがち
多くの現場では、限られた時間の中で「とりあえず動かす」「とりあえずメニューを組む」ことが先になりがちです。
しかし、それでは“目的と方法が一致しないトレーニング”になる危険があります。
たとえば、「ケガを減らしたい」と言いながら、疲労をためるような負荷設定をしてしまうケース。
このように WHYを無視したトレーニングは、良い意図があっても逆効果になることがあります。
4. PHYSICAL MONSTER ACADEMYの考え方
私たちが大切にしているのは、「プログラムはメニューの集まりではない」 という考え方です。
それぞれの種目には明確な“意図”があり、すべてがつながっています。
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WHY:お子さんの課題(姿勢・動き・筋力など)を明確にする
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HOW:その課題を改善するための原理を選ぶ
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WHAT:最適なトレーニング手段を選択する
この順序で設計することで、安全で効果的、かつ継続的な成長を支えられるのです。
5. 保護者の方へメッセージ 💬
「トレーニング=筋トレ」ではありません。
筋トレも走りもストレッチも、すべては目的を達成するための“手段”です。
お子さん一人ひとりの「なぜ」に合わせて設計することが、成長を最短で引き出す近道です。
✅ まとめ
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トレーニングは WHY(目的)から始める のが原則
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HOW(方法)とWHAT(内容)は、その目的を達成するための手段
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「なんとなくやる」から「意図を持ってやる」へ
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目的に沿った設計が、最短で最大の成果を生み出す

