P=F×V(パワー=力×速度)をトレーニングに活かす
⚡ P=F×Vとは?
スポーツパフォーマンスの核心を表すシンプルな式が P=F×V です。
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P(Power / パワー):瞬発的に力を発揮する能力
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F(Force / 力):筋力の大きさ
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V(Velocity / 速度):動作の速さ
👉 つまり「強い力(F)」と「速い動き(V)」が掛け合わさることで、最大のパワー(P)が生まれます。
⚡ 力ー速度関係(Force-Velocity Curve)
筋肉は「重いものをゆっくり動かす」か、「軽いものを素早く動かす」か、どちらかに偏ります。
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**大きな力(F)**を出すとき → 動作はゆっくり(例:重量スクワット)
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**大きな速度(V)**を出すとき → 力は小さくなる(例:スプリントやジャンプ)
👉 この関係をグラフにしたのが 力ー速度曲線(F-V curve) です。
理想は、このカーブを「右上に押し上げる」こと。つまり 強さ(F)と速さ(V)の両方を高めることがパフォーマンスに直結します。
⚡ 力の立ち上がり率(Rate of Force Development, RFD)
スポーツでは「最大の力」そのものより、いかに短時間で力を発揮できるか が重要です。
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1秒かけて100kgを押せても、スプリントの接地は0.1秒以下
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跳躍や方向転換では、わずか0.2秒で力を発揮しなければいけない
👉 ここで重要なのが 力の立ち上がり率(RFD)。
RFDが高いほど、瞬間的に力を出せる=素早く強い動きができる ということです。
🏃 トレーニングへの応用
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高重量・低速のトレーニング(例:ウエイトトレーニング)
→ 最大筋力(F)を高める -
軽負荷・高速のトレーニング(例:ジャンプやスプリントトレーニング)
→ 速度(V)やRFD(力の立ち上がり率)を高める -
中間負荷の爆発的動作(例:オリンピックリフティング、メディシンボールスロー)
→ 力と速度を同時に伸ばす
👉 この3つを組み合わせることで、F-V曲線全体を押し上げ、スポーツ動作に必要な「パワー(P)」を育てられます。
✅ まとめ
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P=F×V は「力と速度の掛け算」でパワーを表す
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筋肉は「強くすると遅くなる、速くすると弱くなる」という F-V関係 がある
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スポーツに必要なのは 「短時間で力を立ち上げる能力(RFD)」 です。
これは 野球・サッカー・陸上・バスケットボール・テニス・バドミントン・バレーボール・ラグビー・アメリカンフットボール・剣道・柔道 など、あらゆるスポーツに共通して求められる能力です -
トレーニングは 高重量・低速〜軽負荷・高速 を幅広く組み合わせる必要がある
👉 PHYSICAL MONSTER ACADEMY では、BPA-CPSの理論に基づき、F-V曲線とRFDを意識したプログラムで子どもたちのパフォーマンスを最大化しています。
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