トレーニングで痛みが出るのはなぜ? ― 根性論ではなく科学で考える身体づくり
💥 「痛いのは効いている証拠」ではない
「筋肉痛がなければ意味がない」「痛みを乗り越えてこそ成長できる」
そんな言葉を耳にしたことはありませんか?
確かに、トレーニングの翌日に筋肉痛が出ることはあります。
これは、筋繊維が一時的に微細な損傷を受け、
それを修復する過程で強くなっていくという生理的な反応です。
しかし重要なのは――
筋肉痛は「成長に必要条件」ではないということ。
適切なフォームで、筋肉が効率的に使えている場合、
大きな筋肉痛が出なくても十分に効果を得られます。
つまり、「筋肉痛がない=効いていない」ではないのです。
⚠️ 一方で「動作中の痛み」は危険信号
トレーニング中に関節や特定の部位に痛みを感じるとき、
それは身体の使い方にエラーがあるサインです。
「うまく力を伝えられていない」
「どこかの筋肉や関節が代わりに無理をしている」
このような状態を“代償動作”と呼びます。
たとえば:
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股関節が動かない → 腰が過剰に動く
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肩甲骨が安定しない → 首や腕が無理する
これを我慢して続けると、
パフォーマンスの低下だけでなく、
慢性的な痛みやケガにもつながります。
🩺 科学的に整える ― 正しいコンディショニングの流れ
痛みを防ぐには、気合いや根性ではなく、
身体の機能を整えるための順序が大切です。
PHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、次の4ステップを基本にしています。
1️⃣ 抑制(Inhibition)
働きすぎている筋肉をゆるめる。
2️⃣ 伸張(Lengthen)
硬くなった筋肉を適切な長さに戻す。
3️⃣ 活性(Activation)
使えていない筋肉を呼び覚ます。
4️⃣ 統合(Integration)
正しい動作として全身をつなげる。
この順序で整えていくことで、
動作のバランスが戻り、痛みの原因を根本から取り除くことができます。
💡 「我慢」ではなく「整える努力」を
子どもたちに必要なのは、“耐える力”ではなく、“理解する力”。
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呼吸を整える努力
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姿勢を意識する努力
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自分の身体の反応を感じ取る努力
このような努力が、ケガを防ぎ、
自分の身体を自分でコントロールできる力を育てます。
筋肉痛があってもなくても、それが**「正しく動けている」**証拠なら問題ありません。
🏫 PHYSICAL MONSTER ACADEMYが伝えたいこと
愛知県西尾市のPHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、
「痛みを我慢するトレーニング」ではなく、
「痛みを起こさないトレーニング」を大切にしています。
一人ひとりの身体を評価し、
呼吸・可動性・安定性を整えたうえで、
安全にパフォーマンスを高めていく。
トレーニングは“壊す”ものではなく、“育てる”もの。
痛みのない身体で、思いきり動ける未来をつくる。
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