西尾市の子供スポーツ体操トレーニングジム教室「PHYSICAL MONSTER」

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2025/09/05

動的安定性を生み出す4つのメカニズム

🏃 動的安定性とは?

「安定」というと“動かないこと”をイメージする方が多いかもしれません。
しかしスポーツの現場で求められるのは、動きの中で崩れない安定性=動的安定性です。

👉 走る・跳ぶ・投げる・方向転換といった動作を行うとき、体は常に外力を受けます。その中で姿勢をコントロールできることが、パフォーマンスとケガ予防の両方につながります。


🧩 動的安定性を生み出す4つのメカニズム

① 構造的メカニズム(Form Closure)

  • 骨や関節そのものの形状が安定性を担保する仕組み。

  • 例:股関節の球関節構造、足関節の距骨と脛骨の噛み合わせ。
    👉 野球の投球で股関節がハマっていれば、腰や膝の負担を軽減。

② 機能的メカニズム(Force Closure)

  • 筋肉・靭帯・筋膜が関節を押さえ込み、安定させる仕組み。

  • 例:骨盤帯を支える殿筋群や腹斜筋群。
    👉 サッカーのシュートで軸足がブレず、強いキックが可能に。

③ 神経制御(Neuromuscular Control)

  • 中枢神経と末梢神経の協調により、関節や姿勢を瞬時に調整。

  • 例:前庭系・固有受容感覚・視覚情報の統合。
    👉 陸上短距離のスタートで接地直後に崩れないのは、この神経制御のおかげ。

④ 動的フィードバック(Feedforward & Feedback)

  • 事前に予測して体を固める(Feedforward)と、動作中に修正する(Feedback)の両輪。

  • 例:投球でリリース前に体幹を固め、着地時に微調整する。
    👉 テニスのサーブバスケのジャンプシュートでの安定性はこの両方が重要。


⚽ スポーツ現場での具体例

  • 野球:股関節・肩甲帯の安定性がフォーム全体の再現性を高める。

  • サッカー:軸足の安定があるからこそ強いシュートや素早い切り返しが可能。

  • 陸上:接地で崩れずに力を推進に変えられることが記録を伸ばす鍵。

  • テニス:肩甲帯の動的安定がないとサーブで肩を痛めやすい。

  • バスケット:着地で膝が安定しないと前十字靭帯損傷のリスクが高まる。


👪 保護者の方へ

「うちの子は体幹が弱いから不安定」という相談をよく受けます。
でも安定性は“腹筋の強さ”だけではありません。

👉 骨・筋肉・神経・感覚が連携してはじめて、動作中に崩れない「動的安定性」が身につきます。
練習の中でこの4つの仕組みを意識することで、ケガを防ぎつつ大きな成長につながります。


✅ まとめ

  • 動的安定性=「動きながら安定する力」

  • 4つのメカニズムで成り立つ:
    ①構造(Form Closure)
    ②機能(Force Closure)
    ③神経制御(Neuromuscular Control)
    ④フィードフォワード&フィードバック

  • 野球・サッカー・陸上・テニス・バスケすべてに関係する

  • 強さとケガ予防の両立に欠かせない

👉 PHYSICAL MONSTER ACADEMY では、BPA-CPSに基づき、動的安定性を育てるトレーニングを実践しています。

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