西尾市の子供スポーツ体操トレーニングジム教室「PHYSICAL MONSTER」

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2025/09/11

Stiffnessと弾性エネルギー ― 走・跳・投・打の効率を高める

⚡ Stiffness(スティフネス)とは?

Stiffness(スティフネス/剛性) とは、関節や筋腱が「外からの力にどれだけ抵抗できるか」を示す性質です。
👉 簡単に言えば、バネの硬さのようなもの。

  • Stiffnessが低すぎる → ふにゃふにゃして力が逃げる

  • Stiffnessが高すぎる → 動きが固くなり、ケガのリスクも増える

理想は「ちょうどいい硬さ」で、地面を押した反力を効率的に利用できる状態です。


⚡ 弾性エネルギーとSSC

筋肉や腱はゴムのように「伸び縮み」してエネルギーを貯めて解放できます。

  • 伸びるとき → 弾性エネルギーを一時的に蓄える

  • 縮むとき → 蓄えたエネルギーを解放する

この仕組みを Stretch-Shortening Cycle(SSC/伸張-短縮サイクル) と呼び、走・跳の効率を飛躍的に高めます。

👉 例:ジャンプで着地した瞬間に腱や筋肉が伸び → 次の跳躍で解放され、高く跳べる。


🏃 捻転差もSSCの一種

投球や打撃で使われる 捻転差も、SSCの一種です。

  • 骨盤と胸郭の回旋に差を作る(=体幹や斜腹筋群が伸ばされる)

  • このとき弾性エネルギーが蓄えられる

  • 直後に縮んで爆発的な回旋力を生み、ボールやバットに力を伝える

👉 ジャンプは縦方向のSSC、投球や打撃は回旋方向のSSC と言えます。
つまり「バネをためて一気に解放する」という共通の仕組みが働いています。


⚽ スポーツでの活用

  • 陸上短距離:足首や下腿のStiffnessが高いと、接地時間を短くしつつ地面反力を推進力に変えられる。

  • バスケットボール:リバウンドジャンプで着地→跳躍のSSCを最大活用。

  • サッカー:切り返しやダッシュの瞬間に、股関節や膝関節のStiffnessが効く。

  • 野球(投球・打撃):捻転差という回旋のSSCでパワーを爆発的に引き出す。

  • テニス・バレーボール:サーブやスパイクの踏み込み→スイングは縦と回旋のSSCが組み合わさる。

  • 剣道・柔道:踏み込みや打突・投げの瞬発力もSSCの原理で説明できる。


👪 保護者の方へ

「うちの子は足が遅い」「ジャンプが弱い」――その原因は筋力不足だけではなく、Stiffness(バネの硬さ)と弾性エネルギー(SSC)の使い方にあるかもしれません。

👉 筋肉を鍛えるだけでなく、バネのように弾む力を育てることが、走力・跳躍力・投打の伸びにつながります。


✅ まとめ

  • Stiffness=バネの硬さ、弾性エネルギーを効率的に使うカギ

  • SSC=伸張→短縮でエネルギーを蓄えて解放する仕組み

  • 捻転差もSSCの一種で、投球や打撃に欠かせない

  • 走る・跳ぶ・投げる・打つ・切り返す――すべてにStiffnessとSSCが関与

  • 野球・サッカー・陸上・バスケ・バレー・テニス・剣道・柔道など、あらゆる競技で共通する基盤

👉 PHYSICAL MONSTER ACADEMY では、SSCを上手に使えるようなトレーニングで子どもたちのパフォーマンスを最大化しています。

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