西尾市の子供スポーツ体操トレーニングジム教室「PHYSICAL MONSTER」

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2025/10/09

自己調整学習(SRL)と制約主導アプローチ(CLA)で子どもの主体性を育てる 🧠✨

1️⃣ 「やらされる練習」では伸びにくい時代へ

スポーツの現場では、「言われた通りにやる」だけでは子どもの力は伸びません。

必要なのは、「自分で考え、修正し、成長できる力」
その力を育てるのが、
👉 自己調整学習(Self-Regulated Learning:SRL)
👉 制約主導アプローチ(Constraint-Led Approach:CLA) です。


2️⃣ 自己調整学習(SRL)とは?

SRLとは、

「自分で目標を立て、実行し、振り返り、次の行動に生かす力」

のことです。
つまり、コーチに言われたからやるのではなく、
「どうすればもっと良くなるか」を自分で考えられる選手を育てる考え方です。

SRLの3ステップ

1️⃣ 目標を立てる(計画)
 → 「今日は姿勢を安定させよう」
2️⃣ やってみる(実行)
 → 自分の身体感覚を意識しながらトライする
3️⃣ 振り返る(評価)
 → 「どうしたらもっとやりやすくなるか」を考える

この繰り返しで、自分で考えて成長できる選手になります。


3️⃣ 制約主導アプローチ(CLA)とは?

CLAは、**「教えすぎず、環境で導く」**という考え方です。

指導者が「こう動いて」と正解を教える代わりに、
「環境」「道具」「課題(制約)」を工夫して、
子どもが 動きながら自分で“うまくいく方法”を見つける ように促します。


4️⃣ 現場での実践例

たとえば、スクワットの姿勢が安定せず、膝が前に出てしまう子がいたとします。

❌ 従来型の指導

「もっと背筋を伸ばして!」
「膝を前に出さないで!」

➡ 指示ばかりになり、子どもは“外からの言葉”に頼るようになります。


✅ CLA+SRL型の指導

「じゃあ、ボックス(椅子や台)を使ってやってみよう」
(※しゃがむ深さを制限する“制約”を設ける)

➡ すると、自然と膝が前に出にくくなり、重心を後ろに保つ感覚をつかめる ようになります。
子どもは「どの深さなら安定して力を出せるか」「どう動くとスムーズに立てるか」を、体感的に学んでいく のです。

このとき、指導者は「そのフォームが安定してるね」「どうするとやりやすかった?」と問いかけ、
自分で気づき・考えるプロセス(SRL) を促します。

CLAが「学びを引き出す環境」をつくり、
SRLが「自分で調整して成長する力」を育てる――
この2つが組み合わさることで、子どもは“自分でうまくなる”力を身につけていきます。


5️⃣ “教える”から“気づかせる”へ

子どもが本当に成長するのは、
「できるようにさせられたとき」ではなく、
「できた理由に自分で気づいたとき」です。

CLAとSRLの考え方は、
「教える指導」から「気づかせる指導」へと変えていくものです。


6️⃣ 保護者ができるサポート 💬

家庭でもSRLの力を育てることができます。

🗣️ 練習やトレーニングのあとに、こんな声かけをしてみてください👇

  • 「今日の練習でうまくできたことはどこ?」

  • 「うまくいかなかったとき、どうしたら良くなると思う?」

  • 「次の練習では何を意識してみたい?」

こうした対話が、お子さんの“考える習慣”を育てます。


✅ まとめ

  • SRL(自己調整学習) は「自分で考え、修正し、再挑戦する力」

  • CLA(制約主導アプローチ) は「その力を引き出す環境設計」

  • 教えすぎず、環境で気づかせる

  • 指導者・保護者の“問い”が、子どもの主体性を動かすカギ

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