はじめに|「休むと全部戻る?」という不安へ😟
保護者の方から、よくこんな声を聞きます。
- 「少し休むと、せっかくのトレーニング効果がなくなりませんか?」
- 「部活がオフの期間、体力が落ちるのが心配です」
結論からお伝えすると、 👉 トレーニング効果はすぐには消えません。
この考え方の土台になるのが、 **「残存効果(Residual Training Effect)」**です📘
残存効果とは?🤔
残存効果とは、 トレーニングを中断しても、一定期間は効果が体に残ることを指します。
研究では、
- 筋力
- 持久力
- スピード
などの能力は、 やめた瞬間にゼロになるわけではないことが示されています。
能力ごとに「残る期間」は違う⏳
実は、 すべての能力が同じ期間残るわけではありません。
研究で示されている残存効果の目安は、次の通りです。
比較的長く残りやすい能力
- 有酸素性持久力:30 ± 5日
- 最大筋力:30 ± 5日
👉 一般的に、基礎的な能力のほうが特異的な能力よりも効果が残りやすいとされています。
比較的早く落ちやすい能力
- 無酸素性解糖系持久力:18 ± 4日
- 筋持久力:15 ± 5日
- 最大スピード:5 ± 3日
👉 最大スピードは、比較的短期間で低下しやすいとされています。
なぜ残存効果が生まれるの?🧠
トレーニングによって体には、
- 筋肉の構造変化
- 神経の使い方の学習
- 動きの記憶
といった適応が起こります。
これらは、 数日休んだだけで簡単に消えるものではありません。
休むこと=悪ではない🙅♂️
ここで大切なポイントがあります。
👉 休むことは、サボりではありません。
むしろ、
- 疲労を抜く
- 成長を促す
- ケガを防ぐ
ために、 計画的な休養は必要不可欠です。
残存効果を理解せずに、
- 常に追い込む
- 休ませない
ことの方が、 パフォーマンス低下やケガにつながります。
残存効果を活かすトレーニング設計📝
残存効果を考慮すると、 次のような考え方が重要になります。
- 土台となる能力は計画的に積み上げる
- 落ちやすい能力は定期的に刺激を入れる
- すべてを毎回やろうとしない
これが、 ピリオダイゼーションが必要な理由でもあります。
まとめ|「休み」は成長の一部🌱
- トレーニング効果はすぐに消えない
- 能力ごとに残る期間は違う
- 休養は成長のために必要
お子さまの成長には、
「頑張る」と「休む」の両方が必要です。
PHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、 こうした科学的な考え方をもとに、 無理のないトレーニング環境を整えています。
安心して、長く続けられること。 それが、将来の大きな成長につながります✨
なぜ「ピリオダイゼーション」が大切なの?🤔
「一生懸命トレーニングしているのに、なかなか成果が出ない」 「同じ練習を続けているのに、逆に動きが悪くなった気がする」
実はこれ、とてもよくあることです。
その原因の一つが、 👉 トレーニング内容がずっと同じこと。
体は賢く、同じ刺激に慣れてしまうと成長が止まります。 そこで重要になる考え方が、 **「ピリオダイゼーション」**です💡
これは簡単に言うと、 トレーニングの内容や強さを、計画的に変えていく方法のことです。
この記事では、 保護者の方にも分かりやすく、 ピリオダイゼーションの種類を紹介します。
① 伝統的ピリオダイゼーション🏋️♂️
どんな方法?
- 最初は「軽め・たくさん」
- 徐々に「重め・少なめ」へ
という、一直線に強度を上げていく方法です。
学校の部活や、昔ながらのトレーニングで よく使われてきました。
向いているのは?
- トレーニング初心者
- 体づくりを始めたばかりの選手
気をつけたい点⚠️
この方法は分かりやすい反面、
- シーズンが長い競技
- 年間を通して試合がある競技
では、 途中でパフォーマンスが落ちやすいことが研究で分かっています。
② ブロックピリオダイゼーション🧱
どんな方法?
**「今はこれを伸ばす」**とテーマを決めて、 一定期間、集中的に取り組む方法です。
近年、多くのトップアスリートが 取り入れている考え方です。
ブロックの流れ(代表的な3段階)📈
① 蓄積ブロック
- 体力の土台づくり
- 筋持久力・基礎体力アップ
👉 まずは「動ける体」を作ります
② 変換ブロック
- 力を強く出す練習
- 最大筋力の向上
👉 土台を「強さ」に変えていきます
③ 実現ブロック
- 速く・強く・爆発的に動く
- 競技に近い動き
👉 試合で力を発揮できる状態へ✨
③ 波状型ピリオダイゼーション🌊
どんな方法?
トレーニング内容を、 日や週ごとに変えていく方法です。
例👇
- 今日は軽めで回数多め
- 次は重めで回数少なめ
特徴
- 体が刺激に慣れにくい
- 年間通して試合がある競技に向いている
成長期の選手にも 取り入れやすい方法です😊
④ 累積型ミクロサイクル📅
どんな方法?
- 3週間しっかりトレーニング
- 1週間は少し休む(回復)
という4週間セットの考え方です。
👉 「頑張る」と「休む」のバランスを とても大切にしています。
⑤ 柔軟波状型ピリオダイゼーション🔄
どんな方法?
その日の体調や疲れ具合に合わせて、
- 今日はしっかり
- 今日は軽め
- 場合によっては休む
を判断する方法です。
無理をさせないため、 ケガ予防の面でも重要です。
まとめ|大切なのは「合ったやり方」🌱
ピリオダイゼーションに、 絶対に正しい一つの答えはありません。
大切なのは👇
- 年齢
- 成長段階
- 競技
- 試合のスケジュール
に合わせて、 やり方を選ぶことです。
PHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、 子ども一人ひとりの成長に合わせて、 無理のないトレーニングを行っています。
「今、何をすべきか」 それを科学的に判断することが、 未来のケガ予防と成長につながります✨
「開発」と「転移可能性」から考えるトレーニングの考え方
PHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、
短期的な成果よりも、長期的な育成を最も大切にしています。
「今の試合で活躍できるか」だけでなく、
数年後に、より高いレベルで活躍できる体をつくること。
これが、私たちのトレーニングの軸です。
そのため、プログラムを考える際に
常に意識しているのが、次の2つの視点です。
-
今持っていないものを手に入れるための「開発」
-
今持っているものを、競技の中でうまく使えるようにする「転移可能性」
この2つは、どちらか一方が正解なのではなく、
順序とバランスが何より重要だと考えています。
今持っていないものを手に入れる「開発」
開発の段階では、
-
筋力
-
基本的な動き
-
体の正しい使い方
といった、土台となる能力を育てていきます。
これらは、
「今すぐ試合で目に見える成果」には
つながりにくいかもしれません。
しかし、
-
学年が上がったとき
-
競技レベルが上がったとき
-
トレーニング強度が高くなったとき
に、確実に差が出る部分です。
特に成長期の子どもにとって、
この開発の土台が不足したまま競技動作ばかり行うと、
-
動きが不安定になる
-
ケガが増える
-
伸び悩みが早く来る
といったリスクが高くなります。
今持っている力を「使える形」に整える視点
一方で、
すでに身につけた筋力や動きを
競技の場面で発揮できなければ意味がありません。
そのため、PHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、
-
競技に必要な動作
-
実際に起こりやすい姿勢
-
競技中に求められる力の出し方
を取り入れながら、
👉 今持っている能力を、競技の中で使える形に整える
という視点も大切にしています。
ただし、ここで重要なのは、
「競技に近づけること」自体が目的ではないという点です。
目的はあくまで、
身につけた力を正しく使えるようにすることです。
PHYSICAL MONSTER ACADEMYが「開発」を最優先する理由
私たちのプログラムでは、
競技に近い動きや実践的な要素も取り入れています。
しかし、
**構成比として最も重視しているのは「開発」**です。
理由はとてもシンプルです。
-
土台がなければ、使えるものがない
-
早く競技に寄せすぎると、成長の幅が狭くなる
-
将来、レベルが上がったときに伸び代が残らない
だからこそ、
今持っていないものを手に入れる「開発」を最優先し、
その上で、今持っているものをうまく使えるように整えていく
この順序を大切にしています。
「試合が近い=競技ばかり」ではありません
試合が近づくと、
「もっと競技の練習をした方がいいのでは?」
「ゲーム形式を増やした方がいいのでは?」
と感じることもあると思います。
しかし、
すべての年代・すべての選手にとって
それが最適とは限りません。
PHYSICAL MONSTER ACADEMYでは、
-
年齢
-
成長段階
-
運動経験
-
フィジカルの成熟度
を踏まえながら、
-
今は何を身につける時期なのか
-
今は何を使えるように整える時期なのか
を見極めて、トレーニングを選択しています。
まとめ(保護者の方へ)
PHYSICAL MONSTER ACADEMYのトレーニングは、
-
目先の結果を追うためのものではなく
-
将来、より高いレベルで活躍するための準備
です。
✔ 今持っていない能力を手に入れる「開発」
✔ 今持っている能力を競技の中で活かすための「転移」
この2つを整理しながら、
長期的な育成をモットーにしたプログラムを提供しています。
お子さまの「今」だけでなく、
数年後に差がつく体と動きを育てることを大切にしています。

